レーザーパラメータ制御によるポーラス構造の形成 -SLM方式金属3Dプリンティング レーザーパラメータ制御によるポーラス構造の形成 -SLM方式金属3Dプリンティングの応用- はじめに金属3Dプリンターの中でも、SLM(Selective Laser Melting:選択的レーザー溶融)方式は、高精度な金属部品の造形技術として注目を集めています。SLM方式では、金属粉末をレーザーで選択的に溶融し、層ごとに積層することで、複雑な形状の部品を一体で製作できます。この技術を応用し、レーザーパラメータを意図的に制御することで、機能的なポーラス(多孔質)構造を形成する手法が開発されています。 ポーラス構造 × 金属3Dプリンター(SLM方式) 従来の切削加工では実現できなかった、軽量かつ機能的な多孔質構造(ポーラス構造)を、金属3Dプリンター(SLM方式)で高精度に造形。私たちは、レーザーパラメータを最適化することで、構造設計なしでも内部に意図的な空孔を形成する製造技術を確立しました。 前 次 金属3Dプリンター製ポーラス構造の気泡実験 SLM方式で造形された多孔質構造体に圧縮空気を通し、水中で気泡として排出。形成されたポーラス構造の空孔連通性と通気性能を示す実験映像です。 株式会社アースでは、金属3Dプリンターのメリットを最大限に活かすため、用途や材料に応じた4台体制を整備し、安定した造形環境を構築しています。材料ごとに設備を分けて運用することで、異種金属のコンタミネーション(混入)リスクを抑制し、常に信頼性の高い品質を維持しています。導入しているのは、最大280×280×350mmの造形サイズに対応可能な、ZRapid社製の高性能・高コストパフォーマンスな金属3Dプリンターです。これにより、マルエージング鋼、IN718、アルミ、ステンレスなど多様な材料への対応が可能で、試作から本製品まで柔軟にサポートいたします。また、造形後の金属加工(二次加工)にも社内で対応しており、設計から仕上げまで一貫した対応体制を整えています。コスト面でも、ZRapid社製の設備を活用した効率的な運用により、他社と比較して造形費用を抑えたご提案が可能です。 金属3Dプリンターを活用した一体型ショックアブソーバ...